二輪と温泉と音楽とサッカーをこよなく愛する伝説の男の物語

琵琶武勇伝 その2 -日本一への挑戦-

第2話 日本一への挑戦

朝5時、目が覚めた。外はまだ薄暗い。琵琶湖大橋の灯りがぼんやりと光っていた。

車の中が寒い。夜はかなり冷えるね。しばらく、車の中でぼうーっとしていた。6時頃、出発の準備を始めた。周りの車も自転車の準備をしているではないか!

どうやら全国から琵琶湖に集結しているみたいだ。やはり、琵琶湖は自転車の聖地なのか・・・ 自転車乗りにとって、誰もが一度は走り制覇してみたい湖、琵琶湖は自転車乗りの憧れの場所なのだ。俺の隣に駐車した若い男は福島から来た。福島君はライディングスーツを着ていて、バッチリ決まっていた。まさか、被災者ではないだろうな・・・ 

そして、7時だ。太陽が昇り、イイ晴れだ☀ 天気も上々☀ 早く出発しないと・・・ 早速、160Kmの旅に出発したのだ。無事に帰ってこれるのだろうか?無事故、パンクなどのトラブル無しを祈るしかない(^人^) 達成すれば、自己新記録更新の160Km走行となる。なんとしても、来たからには達成したいもんだ。では、行ってみよう〜!多くのライダー達がどんどん出発していく。絶対、無事に帰ってくるぜよ!朝7時、道の駅びわ湖大橋米プラザを後にした。

琵琶湖大橋を渡った。栄光の架け橋となるのか!?琵琶湖を左回りに走り出した。これ基本。湖際にさざなみ街道なるサイクリングロードがある。行ってみよう。ちなみに、四国〜広島の聖地はさざなみ海道。快調に走り出した。今日は朝から暑い。しばらく順調な走りだ。

はっきり言って、湖の風景はどこも同じだ。左が湖で右が住宅街。サイクリングロードは、そんなに広くないが走りやすい。どんどん走ってしまおう。

午前10時、道の駅近江母の郷に寄った。


それから、昼50Km走行地点。何か公園がありそうだと寄ってみると、そこには豊公園長浜城歴史博物館があった。見つけた〜♪


浅井三姉妹もいるでよww

そう、彦根城はいつの間にか通り過ぎてしまっていた。見えなかった。残念・・・予定では、なんとしても彦根城には寄りたかったのだが、予想以上に時間が押してるので断念だ。昼に50Kmではペースが遅れてる。12Km/h程度か。あと、110Km10時間位かかる。宿の門限が夜11時なので、過ぎると宿泊させてもらえないらしい。やばい、間に合わなくなる。急げ〜〜 

しばらく、急いで走り続けた。道の駅湖北みずどりステーションで休憩。

あまりガッツリ食べると走れなくなるので、軽くたこ焼きを食べた。でも、9個もあるで・・・

さて、出発。すると、迷い道くねくね・・・迷い子羊だ・・・ 1時間位ロスったかも。。そして、、峠だ〜〜(@_@;)!!

まじで??いろは坂みたい・・・ 終わったと思った。。もはや、これまでか・・・でも、ここで100Km近く走っていたので、ここから戻っても200Kmになってしまう。。。無理だ。(;一_一)まいったなあ。。。この道を通るしかないみたいだ。(T_T)我慢我慢・・・苦しい坂・・・やっとだ・・ヒーヒーハーハー・・・すると、狭いトンネル出現!車一台通るのがやっとの広さ。灯りも無く、真っ暗。天井からは水滴がポツリポツリ・・・なんて無気味なんだ。自転車を押して歩く事にした。もう、、嫌だ〜〜〜帰りたい〜〜〜(ToT)/~~~ でも、そんなに長くなかった\(~o~)/良かった。
なんとか抜け出すと、そこには天国のような綺麗な景色があった。絶景だ〜www 


完全に山の上だった。そこから、湖際まで下る。やっと一難去ったみたいだ。
ここの詳しいYoutube映像を見つけた。ぜひ、ご覧下さい↓
http://www.youtube.com/watch?v=wXG1P8JYYZA

道の駅マキノ追坂峠で休憩。

ここで100Km超え。めでたし今年4度目(通算13度目)の100Km超えV4達成!!

しかし、今日は160Km走らないと車まで戻れないのだ・・・!!さあ、頑張るしかない。。


そして、道の駅しんあさひ風車村で休憩。午後6時。

ここは今日休みだ。閉まっている。なんでやねん・・・ あと40Km そろそろ暗くなってくる。ラストスパートか。さすがに体は疲労困憊。ゆっくり休憩して、最後の戦いに挑む。午後7時暗くなってきた。ひんやりと寒くなってきた。夜になると冷えるみたいだ。上着を一枚着てデカライトを取り付けて出発だ。
俺は湖際から離れ、国道を走る事にした。ちと遠回りになるようだが、国道の方が明るいと思った。道は広い。走りやすい。どんどん走る。それでも、ギリギリか・・・ 時間との勝負だ。「お願いだ〜パンクするなよ〜」すると、なにやら怪しく光る物体が・・・何だ・・・?

鳥居だ!!なんとライトアップされている。。。不気味だが、、綺麗だ・・・ww

これは、夜見た方がいいだろう?ちょうどいい時間に通ったのう^^

そして、道が狭くなった。車道のみだ。狭いのに車多い。トラック多い。。とても不快だ。仕方ない。気をつけろ〜〜(>_<) 俺は「もうすぐ、もうすぐ〜」と自分に言い聞かせる。<`ヘ´> 寒い・・・真っ暗・・・灯りも無い。いつまで経っても同じ景色。全く知らない土地。弱気になってくる。我慢だ。頑張れ〜〜 
午後8時あと20Km とても苦しい時間だ。誰も助けてくれない。ファイトファイト〜〜(-。-)
最後の力を振り絞るキャノピー↓

遠くに橋の灯りが見える。あれは、琵琶湖大橋かな・・・?>゜))彡 多分そうだろう。でも、いくら走っても走っても、近づかない。。まだか・・・まだか・・・近くに駅があった。どこの駅だ?どうやら、あと駅2つらしい。
午後9時あと10Km ここで過去の自己最高記録である伊香保の150Kmはすでに超えていた!自己新記録達成していたのだ。でも、そんな事より無事に車まで戻る事だ。「もうすぐ〜もうすぐ〜」次第に街が賑やかで大きくなってきた。サイクルメーターを見ると、あれ?160Km・・・超えたぞ。。もうすぐだろう?そばまで来ているだろう・・・ ついに、看板が見えた。びわ湖大橋米プラザ・・・ 

どこだ? 

・・・ 


あ、、あった〜〜〜 来た〜〜〜 
帰ってきました〜〜〜\(^o^)/\(^o^)/ 



夜なので風景が全く違って見えた。嬉しかった・・・ 「俺にはまだ帰れる所があるんだ(アムロ)」

走りながら、思い切りガッツポーズをした!!

俺はやったぞ〜〜!!
琵琶湖一周制覇したぞ〜〜!!
ヤッタヤッタヤッタ〜〜!!

LEGEND〜〜(^O^)/

疲れを忘れた瞬間だった。。今日一日が走馬灯のようによみがえってくる。夢みたいだ。本当に、無事に帰ってこれたんだ。よかった。二輪野郎の目に感動の涙がこみあげてきたぜww でも、記録達成の喜びよりも、無事戻れた安心感の方が大きかった。午後10時だった。朝7時から15時間後の歓喜だった。さて、喜びに浸っている場合ではない。急いで宿に行こう。車にキャノピーを積んで、急いで準備した。隣の福島君はもういなかった。違う車になっていた。

では、琵琶湖一周サイクリング激闘録をご覧下さい↓


より大きな地図で 2011.5.2 琵琶湖一周 を表示

急いで宿に向かった。途中、コンビニで今夜のビールとつまみと明日の朝食を買った。そして、ギリギリ10分前に宿に到着〜!間に合った。。。ww早速、部屋のシャワーを浴びて、歓喜のビールですww 今日一日の写真をルミ子のモニターで確認する。とっても幸せな時間だった。よかったよかった めでたしめでたしww 宿の窓から眺めた夜景↓

体の疲れはもう忘れていた。では、おやすみ^^

残念ながら、キャノピー琵琶湖一周160Kmのサイクルメーターは宿に向かう途中、車のナビの影響?で距離が狂ってしまった・・・><><><残念・・・ くやピ〜〜誇らしげに証拠のサイクルメーター写真を見せつけるつもりで・・・スーパールミ子の得意接写準備をしていたのに〜〜(TT) サイクルメーターがワイヤレスなので、ナビのGPSの影響を受けるらしい。。これが、その映像↓

まいったね。160Kmをはるかに超えて200Km以上になっとる。。車に積む前に暗闇でもフラッシュ撮影すればよかったんだ・・・残念だけど仕方ない。どうやら、またいつか、これを超える記録に挑戦しろって事かもね。。。どっちにしろ、琵琶湖一周はこれが最後だろうけどね。

とにかく、無事に日本一の琵琶湖一周160Km完走しました〜!!これは、過酷な走行に耐えてくれたcannondaleキャノピーと、今までこのブログを読んでくださった皆様の応援がなかったら、達成するのは不可能だったと思います。心より深く感謝致す候m(__)mm(__)m 
一生に一度の記念すべき思い出となりました。二輪野郎にとって、これ以上の舞台は他にないね。最高のメニューを使ってしまった。でも、走れる時に走っておくべきだね。またまた、運が良かったんやね^^ 見事、成功ww これで、今年は琵琶湖&霞ヶ浦と日本湖ワンツー完走達成!!めでたしめでたしww
琵琶湖はとても雄大でした。周りの風景も昔からの自然が大事に残されていると感じた。ここに住む人々に愛されている湖だと思いました。今回、琵琶湖を走って、とても感動しましたww 一生忘れる事はないでしょう(^_^)v
この栄光は、二輪野郎史上永遠に語り継がれいていく事だろう。